エゾアカゲラの放鳥

2025年、9月。本年の北海道は暑い夏でしたが、いまだ日中は暑いが続いています。道内でオスの成鳥のエゾアカゲラが保護され連絡がありました。 保護された市民の方が役所へ連絡し、環境省希少動植物保護員である当方のところに搬入されました。保護された原因は不明です。おそらく、状況から建物、窓等に激突したのではと思われました。 鳥は脱水し栄養状態は良くありませんでしたが、 幸い羽や脚には問題はなく、しばらく飼養した後、飛翔訓練をして 放鳥できそうだと判断しました。 そして、3週間ほどの飼養期間を要して放鳥することとなりました。 飼養期間の餌は、ミールワームや昆虫類などのたんぱく質食ですが、 初めはあまり食べず、補助給仕を人工えさで行いましたが 元気が出ると虫をねだるようになり、鑷子から直接食べるほどの 大食漢でした。一日にミールワームを300匹くらいは食べます。 餌の用意が毎日大変です・・・ 飼養する籠の中を攻撃的に突いて、あっという間に1cm厚の板を壊すので、脱走防止に壊れない厚いアクリルのケースを作製し、その中にビール瓶ほどの太さの木を立てかけると、上手にその木に垂直に止ります。暇があれば(暇でしょうね)いつもその木を突いてカンカンカンカンとリズミカルに大きな音を立てています。 放鳥の条件は、エサのある場所、天候状況、外敵がいないこと、鳥の種類により時間や環境を選ぶ必要があります。 今回の選定は、山林であること、カラスが来ないこと、天気が良い午前中と決めました。エゾアカゲラは留鳥で冬でも渡りはしません。 場所を羊蹄山の麓と場所を決め、かねてから視察し決めていたカラスやキツネの来ないカラマツやナラノキのある林にて放鳥を行いました。
北海道に棲息するキツツキの仲間には、エゾコゲラ、オオアカゲラ、ヤマゲラ、クマゲラ、そしてエゾアカゲラがいます。クマゲラは国の天然記念物に指定されています。当方の保護鳥のYoutubeでも、クマゲラの放鳥を紹介いたしておりますので、どうぞご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=uA_tVzXYjHU クマゲラの放鳥
https://youtu.be/Km4mj_w51Sg エゾアカゲラの放鳥場所
https://youtu.be/zCtrvd3yCD0 エゾアカゲラの放鳥1
https://youtu.be/d5BbpDMys0Y エゾアカゲラの放鳥後1